脳神経内科医によるブログです。自己学習として読んだ論文や、論文中で出た英単語を記録しています。

文献管理ソフト Papers デスクトップ版 試しました

これまでの変遷

文献管理ソフトは様々あります.今まで試したものでは,Mendeley,ReadCube(今ではPapersと合併している),Endnote,Zoteroなどなど.他,マイナー系のソフトも片っ端から試しました.

自分としては,”Windowsで作業して,文献を読むときはAndroidタブレットorスマホで読みたい”,と思っていました.(要はWindowsとAndroidでソフトがあって,クラウド同期もできるソフト).

そんな希望を叶えてくれるのは,MendeleyReadCube の2つでした.

両方使い比べてみましたが,ReadCubeのデスクトップソフトがかなりもっさりとした感じで耐えられず,最終的にMendeleyに落ち着きました.

 

でも,リファレンスから孫引きしやすさは圧倒的にReadCubeが使いやすく,”サクサク動けばReadCube最強なのに・・・”と非常に残念でした.

 

そして,昨年後半くらいからReadCubeがPapersと合併(?)して,「ソフト新しくするよー」,みたいな状態に.

それを見て,”遂にデスクトップソフトがサクサク動作のソフトになるのか!”,と期待が膨らみました.

 

しかし,待てども待てどもソフトが公開されず.(当初は,2019年初旬にはリリースされるような告知があったような・・・)

”このままReadCubeは消滅するのか?”と,半ば諦めかけていたところ,いつの間にかソフトがリリースされていました.

 

www.papersapp.com

 

早速,新しいReadCube(名前はPapers)を試しました.

 

 

 Papersデスクトップ版

ライブラリ画面

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以前とは見た目が非常に変わりました.(しかし,Webのライブラリと同じ見た目なので,あんまり真新しさは感じません)

 

試しに今年度収集した文献を一気にインポートしてみました

その数 258! でも半分は要点のみ読んで,しっかり読んだのはおそらく2~3割くらいでしょうか・・・(^_^;)

PDFインポート ~ メタデータ取得

PDFをライブラリ上にまとめてドラッグ&ドロップするとインポートが開始されますす.

PDFの取り込みが始まると,メタデータも自動で取得してくれます.メタデータは80%ほど,自動で取得され,かなり手間が省けます.

 

残りは手動で取得します.(↓ 手動で入力)

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 (手動でメタデータ編集.検索すると右に選択肢が表示される)

手動でメタデータを取得しますが,検索で高率にヒットするので取得が容易でした

(以前なら日本語文献はGoogleScoLarからメタデータを検索してくれていましたが,今はそれがなくなっている?かもしれない.もっと使って確認してみます)

PDF  Viewer画面

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そして,期待のViewer画面.

Mendeleyほどではありませんが,以前のReadCubeと比べると格段に読み込みが早くなりました
ページ表示の時に多少の読み込みはありますが,ほとんど気になるくらいではありません

ReadCubeの頃は拡大すると,そのたびに数秒~5秒ほど固まっていましたが,今はそれがほとんどありません

もちろん,リファレンス機能は相変わらず使いやすいです.

 

まだ使っていない機能もあります.今後,試してみたいです.

値段

文献を読んだり,マーカーで線引いたり,メモを書いたり,各端末でライブラリを同期したり,などなど,多くの機能が有料です

Papersを使う場合,基本的に有料版になります.

 

有料版は 月5ドルですが,年払いなので60ドル一括払いです.少し足踏みするところですね.

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自分の場合,今のところトライアル版で使えていますが,30日でトライアル期間が終了します.個人的には,”有料版も十分あり”,と思ってます.

 

なお,Mendeleyは2GBまで無料で使え,各端末との同期も無料です.
文献にもよりますが,2GBは概ね2000文献くらいでしょうか.なかなか使い切ることはないので,こちらでも必要十分かもしれません.